嘆きの谷という場所がある。
そこで、聞こえるのは、うめき声。
ああっ、なんて不幸なんだ。
弱音を吐き、泣き言ばかりが聞こえる。
苦情と不満が谷にこだましている。
自分の不幸を他人のせいにする。
そして、他人や運命を呪う。
そうすれば、楽になれる。
なぜって、
責任をとらずにすむから。
責任から逃れることはとても大事なことだ。
自分を責めなくてもいい。
どうしようもなかったんだ。
これは、あいつのせいだ。
運命のせいだ。
私の責任じゃない。
私には、決められない。
私が何かを決めたら、責任をとらざるを得ない。
だから、
決めてはいけない。
すべては、私が決めたんじゃない。
誰かのせいで決められなかったんだ。
私のせいじゃない。
私は悪くない。
言い訳がこだまする。
しかし、
嘆きの谷にいると、なんだか、ほっとする。
同じような人々が、谷のあっちこっちで嘆いているから。
私は一人じゃないって安心できる。
傷をなめあう仲間がいる。
だから、居心地もいい。
さあ、自分の周りをよく見回して。
いつの間にか嘆きの谷に来てませんか。
このまま、不運を嘆きながら、この谷で仲間と一緒にいますか、それとも、谷から出てみますか?