最近は法律についてもネット情報が出ています。
ときどき,法律相談をしていると,「でも,ネットの情報には,そうではないと書いてあります」と言われることもあります。
そこで,ネット情報を印刷した紙を見せてもらうわけです。
書いてあることは一般的なことが多いので,それ自体は誤りとは言えません。
普通の方が誤解しがちなのは,ネットの情報がそのままご自分のケースにあてはまると判断してしまうことです。
これはやむを得ないことかもしれません。
法的な判断を下す場合,法的三段論法を使います。
大前提 AのときはBとなる。
小前提 本件はAに含まれる。
結論 本件はBとなる。
大前提のAには例外事項があったりします。
法律の場合は,ほとんど例外があるといっても,おかしくはありません。
ネットなどはできるだけわかりやすく伝えるためにこのような例外事項などにあまりふれないことがあります。あまり詳細に書くと読んでもらえないからです。
それと,どのような証拠ならそのような事実があったと言えるのかという問題もあるでしょう。
普通の人は,ご自身が体験されておられるので,事実は当たり前に認めてもらえると思い込んでいます。
しかし,判断を下すのは,第三者の裁判官です。
第三者に納得してもらえないのでは意味がありません。
そのあたりのシビアな見方が当事者の方だと紛争の渦中にいるので,なおのこと難しいと言えます。
このように,ネット情報は書かれていることは正しいけれども,それだけで自分の場合はこうなるはずと安易に判断を下すのは危険だろうと思います。