法教育の授業では、生徒に一方的に教え込むという方法をとらない。
唯一の正しい答えがあるのではないという前提で進めていく。
それはなぜだろうか。
ストリートローのリチャード・ロー教授の言葉を借りれば、「間違うというリスクなしでは子どもたちは進歩しないからです。民主主義的な観点からすると、学習するプロセス自体が成果であるといえるのです。討論をするプロセスそのものが民主主義を教えることなのです。自分の意見を持ち、それを相手に聞いてもらい、互いに意見を真剣に受けとめるということが生徒の価値を認めるということであり、そこに民主主義の真の価値が見いだされるのです。」ということに基礎を置くからである。
私たちは、子どもたち一人ひとりの存在を尊重し、信頼したい。
そのため、子どもたち自身に議論をしてもらい、私たちは議論のプロセスを見守り、過剰な介入は避けるという姿勢をとっている。
それは、子どもたち自身が自分たちの経験の中から自ら気づくことが大切だと考えているからに他ならない。